耐震構法 / SE構法
優れた耐震性能
高強度・高品質の「構造用集成材」を採用
「構造用集成材」とは、十分に乾燥され強度ごとに分類した「ラミナ」と呼ばれる木材を、科学的に計算しながら張り合わせた「エンジニアリングウッド」のことです。
一般的に自然のままの木材は、乾燥の度合いや強度が「わかりにくい」「ばらばら」というケースがほとんどです。しかし構造用集成材は、含水率が低く、部材ごとの強度が表示されています。強度や性能が明確であるということは、「どの部分にどの部材を採用するか」を安心して決められるということでもあります。その点で、SE構法を耐震性に優れた構造躯体にするために、とても重要な要素となっているわけです。

柱と梁の接合部の断面欠損が少ない
SE構法では、特殊な金物を使うことでその断面の欠損が少ないというメリットがあります。また、乾燥している集成材ということで、木造自体の収縮も少なく、なおかつボルトやドリフトピンで強固に接合しているので、熊本地震でも注目された「連続した揺れ」に対しても非常に強いと言えるのです。

柱の引き抜き強度が高い
SE構法では、「柱脚金物」という特殊な金物で、基礎と柱が直接連結しているので、その引き抜き耐力が大きく向上しています。その力は最大24.4tという数字で、在来木造のホールダウン金物の5倍以上もの力を発揮するのです。これによる耐震性の向上はとても大きいものがあります。

数値に裏付けられた「構造計算」を行っている
木造住宅ではあまり聞きれない「構造計算」ですが、ビルやマンションなどの鉄骨造や鉄筋コンクリート造の世界では常識的に行われている手法です。意匠設計士がデザインした設計計画に対して、大きな地震や台風がきても建物が壊れないように、専門の構造設計士が様々な角度から数値的に計算をして、その部材や太さなどを決めていく行為です。
意外に知られていないことですが、この「構造計算」は一般の木造住宅では法律で義務化されていません。つまり、その代りに設計士の勘と経験で建物の安全性を決めていたという事実があります。
大規模木造建築から始まった「SE構法」は、木造住宅といえどもその考えを良しとせずに、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と同様に、数値に裏付けられた「構造計算」を行っています。もちろん、「耐震等級」についても最高等級を取得可能です。これも科学的に耐震性の高さを裏付ける大きな要素となります。

精度の高い指定プレカット工場で加工される
SE構法では、構造計算によって指定された部材の種類や大きさ、金物の設定などのデータがそのまま指定プレカット工場へ直接つながる仕組みを持っています。それによって、計算された通りの部材が高精度に加工されて、建築現場に直接届く仕組みとなっています。
施工についても、専用の資格を持った建築会社による施工が行われ、現場検査も行われています。その仕組みが最長20年の構造躯体の保証のシステムまでつながっています。

自由度の高い空間
大空間
よって「30畳を超えるLDK」や「その階全てが仕切りのないワンルーム空間」のような「開放的な大空間」が実現可能となります。更に、横の広がりだけでなく、天井高を高くして上にも広がり感のある空間も安全に設計できます。これは、住まいとしての活用に限らず、店舗併用や事務所併用などのケースでも威力を発揮する特徴です。
また、最低限の構造壁で基本の設計をしておけば、部屋と部屋の区分けを「構造上動かせない壁」で仕切ることが必要なくなります。その区分けを建具で仕切ったり、家具で仕切ったりというようなことも可能となります。たとえ表面上は壁にしておいたとしても、構造的に必要のない壁ですので将来的なリフォームを簡単になります。この考え方は「スケルトン&インフィル」という設計手法で、長期的に家づくりを考える際にとても重要な考え方になります。
「開放的な空間設計」と「安心の耐震設計」を両立できるのが「SE構法」なのです。
大開口
しかし、「大きな窓をつける」ということは、その分「壁を減らす」ということなります。つまり、一般の在来木造では耐震上弱くなっていく設計でもあります。だから耐震的に限界が生じます。
そこで「SE構法」のラーメン構造の強みが大きく発揮されるというわけです。
南面に壁いっぱいの窓をつけたり、天井まで届くような高窓や建物のコーナー部分に窓をつけたり・・・。あたたかな太陽の光が差し込み、気持ち良い風が通り抜け、視覚的にも広がりのある窓にすることで、心地よいくらしが実現できることでしょう。
ウールハウス
あたたかい家
優れた断熱性能
皆様はウールが家を守る素材として、とても優秀なのをご存知でしょうか。
実は、羊毛断熱材は断熱性能を十分に持っています。さまざまな地域、外壁や天井、床などの多くの部位で次世代省エネ基準(熱伝導率0.037W/m·k)を満たす断熱材として使用できます。
また、ウールは最大34%(重量比)の吸湿能力を持っています。吸湿能力が高いと繊維がジメジメしているような印象を持つかもしれませんが、それは水が表面に浮いているから。ウールは繊維の内部に水分(湿気)を閉じ込めますので、表面はいつもサラサラ。しかも吸湿時には27cal·gもの熱量を発し、自ら乾燥させる能力を持っています。
このような能力を持つ断熱材は、他に見当たりません。

シックハウスと無縁
一般的には断熱材に使用される化学物質や接着剤などに含まれるホルムアルデヒドがシックハウスの主な要因と言われています。
ウールハウスは接着剤を一切使用しないため、ホルムアルデヒドを含んでいません。新基準法における「ホルムアルデヒド発散建築材料」に指定されておらず、天井裏に使用しても換気設備は不要です。それどころかウールにはホルムアルデヒドを吸着する機能があり、健康な家づくりにうってつけの断熱材です。
燃えにくい素材
ウールは発火しにくく、延焼しにくい繊維です。その性能は高く評価され、ボーイング社が所有する飛行場の内装に多く使用されるほど。羊毛断熱材の発火温度は570〜600℃。ほとんどの構造において、防火・準防火地域での使用が可能となっています。
空気まで浄化
ニュージーランド羊毛研究所のS.M.Causer氏らは、ウールが空気中の化学物質を素早く浄化する能力をもっていることと発表しました。
この実験では健康に害を及ぼす代表的な汚染物質、ホルムアルデヒドと二酸化窒素について測定を行い、(1)ウールカーペットを敷いた場合、(2)何も使用しない場合について、420ppm.という高濃度ホルムアルデヒドで汚染された空気を入れた結果、ウールカーペットを敷設している場合は4時間後にはホルムアルデヒドがほとんどなくなっていることが確認されました。
同様に二酸化窒素を使った実験においても、ウールの持つ浄化能力が立証されています。
この浄化能力は一時的なものではなく、30年にも及ぶ長期にわたって室内汚染物質を吸着し続け、さらに一度吸着した汚染物質はウールとの化学結合によるため外部に放出しない特徴を持っているとも報告されています。
施工風景



床暖房
暖かい冬を、ぜひ体感ください。
足元を支えるのは、床暖房です。
大きな吹き抜けやオープンなワンルームなどデザイン重視の住空間は、足場の寒さなど、温度管理がおざなりになっている場合があります。
ユーロJスペースの家は蓄熱式の温水床暖房を標準仕様。地面から湿気が入りやすい床下を砕石・コンクリート・断熱材・防湿フィルムなどで防湿施工をして、1階の床全体に温水パイプを配管します。コンクリート層に蓄熱するこの方法は、一度温めたら冷めにくいコンクリートの性質を利用したもので、朝晩など寒い時間帯に2〜3時間/1日のランニングで快適な暖房効果が得られ、効率的。また床暖房は遠赤外線による輻射熱暖房なので、建物内の場所による温度差が少ないのも特徴です。つまり床全体だけでなく、”家全体”が暖かい。それは2階には暖房器具がいらないほどです。
ランニングも真冬で月1万5千円程度(燃料が都市ガスの場合)と経済的。オール電化にも対応しています。ユーロJスペースの床暖房から、体にもおサイフにもやさしい家づくりを。
「頭寒足熱」で、健康を。
エアコンやファンヒーターのように空気を暖めて対流させる暖房は、顔は火照って暖かいけれど足下が寒くなりがち。暖められた空気は軽くなって上昇し、床付近は冷たい空気がたまってしまうからです。
床暖房なら足下から暖かく、まさに「頭寒足熱」の健康な快適暖房になります。温風でホコリをまきあげることがありませんから、クリーン。火も使わないため、お年寄りやお子様のいるお宅でも安心です。居室から廊下に出たときに急激に温度が下がることもありません。
通常、床暖房は建物の断熱性が十分でないと熱が逃げてしまい、床暖房本来の性能が発揮できないのですが、ユーロJスペースの家は木製サッシ3層ガラス窓、多層構造の玄関ドア、気密性・断熱性に優れた基本構造によって、家全体が魔法瓶のような効果を生み出します。ユーロならではの家づくりです。
木製三層サッシ
優れた性能とデザインを、北欧から。
北欧レベルの断熱性・気密性。
最も寒さが厳しく、最も省エネ基準の厳しい、北欧。
ユーロの家は北欧の住宅建築基準に沿って建てられています。採用している木製サッシは、極寒-20℃の北欧の世界で誕生しました。
優れた断熱性・気密性は外気の影響を受けにくく、冬の寒さだけでなく夏の暑さもシャットアウト。遮音性能にも優れ、室内で奏でるピアノの音も気にならないほどです。
また標準装備している「羊毛断熱材ウールブレス」は、シックハウス症候群の原因となる有害物質などを吸着してくれる、まさに環境と人にやさしい断熱材です。木製サッシを、北欧デザインに、ナチュラルデザインに。
高い機能は、あなたの暮らしにやさしさを彩ります。

熱の半分、実は『窓』から逃げます。
いま、日本の住宅は高気密、高断熱化が進んでいます。
断熱性に優れた家づくりをするには、床・壁・天井と同じように窓の断熱性能が重要。というのも住宅の熱損失、その約半分は開口部、すなわち『窓』なのです。
ユーロで採用しているサッシは「木(欧州赤松)」をフレームに採用したスウェーデン製の木製サッシです。なぜ、木製にこだわるのでしょうか?そもそも木はアルミと比べて1800倍もの断熱性能を持ち、ガラスの間に乾燥空気を封入した3層ガラス窓にすることで、アルミサッシ窓と比べて約3.5倍の断熱性を発揮するからです。この組み合わせは現在、世界最高水準の断熱性能を実現しています。どこか懐かしい雰囲気を持ち、そして性能は最新である。それが木製三層サッシです。